ハンドメイド作品を制作・販売するうえで避けては通れないのが著作権問題!
自分の作品は侵害行為をしていないか?されていないか?判断する材料になるように、ハンドメイド作家さんが気になりそうなポイントについてまとめました。
著作権とは?
著作者は著作物を作った人、著作物は個人のアイディアなどから生まれた作品としての表現のことを指します。
侵害するとどうなる?
知らないうちに侵害していたら大問題。
わざとでなくても使用料を払わないと行けなくなったり、活動を続けられなくなったりする場合があります。
侵害行為いろいろ。
今回は、他人・本・レシピ・キット・キャラクター・ブランド・生地の7つ項目に分けてご紹介します。
他人
- 他人の作品を完全にコピーして制作・販売する
- 他人のアイデアやデザインを盗用・販売する
どこからが盗作か?というのはかなり難しく、繊細な問題になります。
インスピレーションを受けたり、参考にしたりするのはよいですが、アイデアやデザインをそっくりマネして作ったものを販売してはいけません。
アイデア自体は著作物ではなく、そこから生まれた表現が著作物にあたります。
ですが、完全にコピーするというのは著作権を抜きにしても良くないこと!モラルの問題です。
本
- 本に掲載されている作品を完全にコピーして制作・販売する
- 本に掲載されているレシピをそのまま使用して制作・販売する
こちらも判断が難しい問題になります。
商用利用禁止と明記してあるものは悩まないと思いますが、それ以外の場合。
本に紹介されている手芸作品が著作物といえるかどうかが問題になってきます。
著作物というにはありきたりでなく、創作性があるかどうかが重要になります。
著作物に当たらなれば侵害にはなりませんが、素人が判断するのは難しいので完全にマネることは避けたほうが安全です!
レシピ
- お店が配布しているレシピをそのまま使用して制作・販売する
- ネットで拾ったレシピを完全にマネして制作・販売する
まず、そのレシピが商用利用可能かどうか?を確認しましょう。
たとえ商業利用OKの表記があるものでも、どんな風に使ってもいいわけではありません。
商品ごとに細かな規則があったりします。わからない場合はそのまま利用せず、販売元や製作者に問い合わせましょう。
明記されている以外の場合は本と同じく、素人判断では危ないので完全にマネたりするのはやめましょう!
手作りキット
- 販売されているキットで作った作品を販売する
- 販売されているキットの作り方を完全にマネて制作・販売する
商業利用可能のもの多くあるキット。
オリジナルではないのですから、そのつもりはなくても似通ってしまうことが多くあります。突然盗作だ言われることも…?!
キットを使うにしても、自分らしさをしっかりと見せありきたりではなく創造性のあるものを作りましょう。
毎回自分のオリジナルマークやイラストを取り入れるなど、工夫が必要です。
キャラクター
- キャラクターの製品(生地など)を使用・販売する
- キャラクターのイラストをトレースして使用・販売する
実は、一般的に商品やキャラクターは著作物とは言えません。ですが、商標権というものがあります。
商標権のことを知らないままキャラクターの商品や名前を使ってしまうと商標権侵害になり、大変なことになります!
商業利用可を明記されているものならよいですが、有名無名に関わらず、キャラクターものの製品(生地など)を許可を得ずに使用するのは絶対にやめましょう。かなりシビアです。
自分でデザインした完全オリジナルのキャラクターや生地なら問題ないですが、既存のキャラクターをマネして描いたりしてはいけません。
ブランド
- ブランドのロゴを使用する
- ブランドロゴをトレースして使用する
ロゴには、ロゴマーク(図案)とロゴタイプ(デザイン文字)があります。
- ロゴタイプ → 一般的に著作権は認められません。
- ロゴマーク→ 創作性が認められると著作権が生じます。
またロゴは商標登録されている場合も多くあり、許可を得ずに使用すると商標権侵害にあたってしまうこともあります!
複雑で難しいため、どちらも使用しないのが安全です。極端に似せたロゴを作るのもやめておきましょう。
生地
- 版権のある生地(マリメッコ・リサラーソンなど)を使って制作・販売する
- 販売されている生地のデザインをマネて生地から制作・販売する
マリメッコの生地を使ったハンドメイド作品が問題になっていますね。
商用利用禁止の生地を使用した制作物の販売は著作権侵害にあたります。
でも、オーダーメイドでお客様が生地を持ち込み、お客様自身が使用するための商品を制作し、制作費をいただくような場合はよいなど細かな規則があります。
どうしても使用したい場合は、問い合わせるようにしましょう!
ちなみにストライプやチェックなど、単調な柄やパターンの生地は問題ありません。
技術や技法
縫い方や作り方に関して、技法などの技術的なところを参考にすることは著作権侵害に当たりません。
アイデア自体は著作物ではないと書きましたが、そのアイデアには「技法」や「方法論」などの作り方も含まれます。
もし自分の独創的でオリジナルな縫い方を守りたいとなると特許を申請したりしなくてはなりません。
ただこれも境界があいまいで判断するのは難しいので、完全にコピーするのはやめましょう。
まとめ
いかがでしたか?これは、ハンドメイド作品を販売するにあたって自分で調べたことをまとめたものです。
専門家ではないのでここに書いてあることが絶対に全て正しいとは言えませんが、違反しないように気をつける上で参考にはなると思います。ぜひ、今一度見直してみてください!
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